帯広の不動産バブル期越えに上昇

毎年公表される基準地価。帯広市内の住宅地の平均変動率は前年度比4・4ポイント上昇のプラス7・7%となり、1990年前後のバブル経済期を超えたという報道がありました。

上のグラフを見てもお分かりの通り、過去35年間の中で一番の上がり方を見せています。毎日、不動産の商いをしている僕たちも、最近は土地の価格が上がっているなぁと実感しております。創業して18年くらいになりますが、土地が上がるという感覚で、商いをするしているのは創業以来初めてです。

急激に上がっているのは、何が原因なのでしょうか?

上昇するっていうことは、高い値段でも買う人たちが存在するということになります。出てくる土地に対して、おれもおれもと買いたい方が殺到すれば、価格が上がるのは当たり前の話ですが、そのような状況が今、帯広の土地をめぐって起きているということになります。

現場で感じることは、業者が高く買うという感じはあります。多分、手持ち資金があるんだろうと推測します。コロナ禍で、企業にばらまかれた企業融資。国は、何の保障も取らない企業融資を積極的に行いました。私の周りにも、多分、このコロナ禍でなければ、融資してもらえなかった企業が、3,000万円~5,000万円の借り入れをいとも簡単にされております。北海道からコロナ融資の実態調査がでていたので、こんな数字になっておりした。

道内の企業に貸し出されたコロナ融資の総額が1.1兆円。

あまりコロナの影響を受けていない不動産、建築業界にも、かなりの融資が実行されています。業種別のデータも出ていたので抜粋です。

建設業者が25%、不動産業者はサービスの23%に含まれるので明確な数字はわかりませんが、仮に5%くらいと仮定すると、併せて30%。つまり、3,300億円くらいのお金がこの業界に入っていることになります。

当然のごとく、これらのお金の一部は、土地や中古物件の買い取り資金に回っているとする推測すると、土地価格の上昇が起こっている要因の1つなのかなぁと思ったりもしております。

でも、道東エリアの北見や釧路に比べ、帯広だけが上がっているのは、どうしてなんでしょうか。帯広エリアの土地が競りあがっていくくらい魅力あるエリアなんでしょうか。

秋の深まりを感じる今日この頃ですが、秋の夜長に、こんなことを考えながら、来年はどうなっていくんだろうかと推測するのも、たまぁにはいいもんでしょうか。

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