インフレについて思うこと

インフレ(いわゆる(モノがない状態)になると、品薄のため、物価上昇がおきます。物価が上昇すると、例えば、今まで100円で買えていたものが、150円でしか買えなくなるということになるので、お金の価値が下がります。

今まで持っていたお金で、十分なものが買えなくなるので、お金を借り入れることが増えます。お金を借りる人が増えるので、金利が上がります。

これが、乱暴ですが、ざっくりとしたインフレと金利の関係です。

さて、今、我が日本国、インフレ基調です。モノの値段が上がり始めました。電気代なんかテキメンです。金利も上がってきました。これは、日本銀行が、今までのデフレ(モノがあまり、お金の価値が高い状態)からの政策的脱却し、インフレの状態にしようとしているからなんだろうと思います。

国民から借金している国から見ると、インフレは非常に都合の良い状態です。借りている物(円というお金)の価値が下がるので、実質的に、価値が下がったん分だけ借金が減るということになります。

そう、インフレの大きなの目的は、国の借金を減らすことにあります。現在、日本国は、この政策は正しいという信念で事が進んでいるので、この状況が続くと予想しております。

さてさて、インフレと不動産業。どうでしょうか?

金利が上がり、物の値段が上がる状況は、どちらかというと、不動産業にとっては、歓迎する状態ではないといえます。流通する不動産量が減るという事態になっていくんだろうと思います。

帯広市内。都市圏ほど、敏感ではないと思いますが、一戸建ての値段も上がって、金利も上がって、少々、不動産の動きは鈍くなることが予想されます。そんなことも、予測しながら、経営の舵取りが試されます。これから来る更なるインフレ、どのようなことを予測して備えていこうか考えるところです。

私の会社、平成16年に創業してから19年間、デフレ基調の中で会社運営してきました。インフレ下の経営は初めということになります。

もう亡くなられましたが、ゼンリンの西社長がよく言っていたことを思い出します。

“インフレって、怖いよ”

何が怖いのか、聞きそびれておりましたが、今一度、その怖さについても考えてみたく思っております。

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